オゾン水とは


1.オゾン水と塩素系消毒剤の殺菌力の比較

酸化剤系消毒剤による殺菌・ウイルス不活化効果は通常、酸化力に比例しており、
オゾン水>二酸化塩素>次亜塩素酸>次亜塩素酸イオン の順にその効果が強い


2.オゾンの殺菌メカニズム

オゾンの殺菌メカニズムは、抗生物質とは異なり細菌を構成する生体成分を酸化し、構造的に破壊するため耐性菌を生じないといわれています。
一方、ウイルス粒子の2 つの主要な成分は、ウイルスゲノムおよびタンパク質コートです。
ウイルスゲノムは、タンパク質カプシド内にパッケージングされる。このウイルスは、DNA あるいはRNA とこれを包む外殻(コート)タンパク質(カプシド)から構成されているが、宿主細胞への吸着、それに続くDNA あるいはRNA の宿主細胞への侵入が阻害されることによって不活化されます。

新型コロナウイルスはエンベロープウイルスといわれています。(エンベロープとは、ウイルスが宿主細胞に結合するのを助けるウイルスタンパク質を含む脂質二重層からなる膜のこと)
アルコール消毒は、このエンベロープを破壊するため有効であるといわれているが、ノロウイルスのようなノンエンベロープウイルスには有効ではないのです。
しかし、オゾン水はバクテリア(細菌)、ウイルスのいずれに対しても不活化効果を有するため有効です。



3.オゾン水による細菌およびウイルスに対する不活化効果

1)ノロウイルスに対する不活化効果

ネコカリシウイルス(ノロウイルス)に対する各種濃度のオゾン水の不活化効果(19℃)

2)インフルエンザウイルスに対する不活化効果